コイン探求の旅、今回ご紹介するコインは『ワイマール共和国 3ライヒスマルク銀貨 ブレーマーハーフェン100周年』です。
発行国 | ワイマール共和国(ドイツ) |
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材質 | シルバー |
品位 | 0.5 |
発行年 | 1927年 |
発行枚数 | 150,000 |
鑑定会社 | NGC |
グレード | PF67 |
サイズ |
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このコインは、表面にはワイマール共和国の国章が描かれ、その周囲にラテン語でドイツ皇帝、3ライヒスマルクと刻まれています。裏面には中央にブレーマーハーフェンの紋章と発行年の1927が刻まれ、その周囲にラテン語でブレーマーハーフェン100周年と刻まれています。
ブレーマーハーフェンは、ドイツ北西部の北海に面した港湾都市です。ブレーマーハーフェンは、1827年にブレーメン市長のヨハン・シュミットが、かつてスウェーデンによる城塞都市の構築計画があったカールスブルクとその周辺の干潟をハノーヴァー国王から購入し命名したのが始まりとなります。
1831年のブレーマーハーフェンの港と都市の計画図 - Wikipedia
ブレーマーハーフェンは、1847年から1852年にかけてノイアー・ハーフェン港を建設し、1854年までにヨーロッパ最大の移民の出発港へと成長しました。1857年には海運会社である北ドイツ・ロイド (NDL) が設立され、その他の海運会社も設立されました。
1873年から1876年にかけて、カイザーハーフェンⅠが建設され、開港しました。NDLはその後順調に発展を遂げ、1881年には世界最大の海運会社にまで成長することとなりました。1897年にカイザー水門が、1907年から1909年にかけて新たにカイザーハーフェンⅡ/Ⅲが建設されました。ブレーマーハーフェンは、重要な船舶が出航・寄港することで有名になりました。
また陸上では、1881年には馬車鉄道が営業を開始、1898年から蓄電池による鉄道、1908年から架線駆動式の電化された路面電車の運行が開始されました。
1910年頃のブレーマーハーフェンの路面電車 - Wikipedia
ブレーマーハーフェンは、第2次世界大戦で連合国の空襲により大きな被害を受けており、残念ながら現在はワイマール共和国時代の面影をほとんど見ることができなくなってしまったようです。それでも、ドイツ船舶博物館やドイツ移民ハウスといった観光スポットがあり、また美味しい海産物を堪能できるようなので、港町の雰囲気を味わいたい方にはうってつけの観光地かもしれません。
ブレーマーハーフェン観光ガイド~定番人気スポットを参考に自分にピッタリの観光プランを立てよう!|エクスペディア
このコインの鑑定枚数は、PCGSでは182枚あり、Top PopはMS67となります。NGCでは177枚あり、Top PopはPF69(PFCAとPFUCは68)となります。このコインはフリマサイトよりコインショップで見かける機会が多い印象です。価格は少々お高めですが、デザインの秀逸さから人気のあるコインでもありますので、特にドイツのコインが好きな方なら、是非持っておきたい1枚ではないでしょうか?
今回の旅は、ここまでにしたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました🙇♂️
探求の旅は、まだまだ続きます🐪🌙