コイン探求の旅 #66 『イギリス保護国モルディヴ 4ラリアト黄銅貨』

 コイン探求の旅、今回ご紹介するコインは『イギリス保護国モルディヴ 4ラリアト黄銅貨』です。

発行国  イギリス保護国モルディヴモルディヴ
材質  ブラス
品位  ?
発行年  1902年
発行枚数  ?
鑑定会社  未鑑定
グレード  F~XF相当
サイズ

 このコインは、表面にはアラビア語で「スルタン ムハンマド イマードゥッディーン」と刻まれています。裏面にはアラビア語で額面の4ラリアト、「マーレ(首都の名前)で鋳造された」、「モルディヴ」、ヒジュラ暦の発行年である1320が刻まれています。

 モルディヴは、インド洋に浮かぶ1,000を越える珊瑚島と26の環礁からなる国です。私たちダイバーにとっては「聖地」と言っても良い場所で、私自身これまで4度に渡って訪れるほど大好きな国の一つです。

モルディヴ - googlemap

 ちなみに、私のXアカウントのヘッダー画像に貼ってあるジンベエザメは、モルディヴのアリ環礁で私自身が撮影した野生のジンベエザメです。10メートル近い巨体でも泳ぐスピードは人間の比ではないので、正面に回り込んで撮影するのは結構大変でした(^^;

rangalhu.hatenadiary.jp

 このコインは、モルディヴ国王ムハンマド・イマードゥッディーン6世の治世において発行されたコインです。ムハンマド・イマードゥッディーン6世の在位期間は1893~1902年の9年間でした。

Muhammad Imaaduddeen VI - Wikipedia

 モルディヴは、大航海時代の16世紀中頃にポルトガルによって首都マーレを占拠されました。その後、新たに進出してきたオランダによって1796年まで保護国とされました。イギリスがインド洋方面に進出を開始すると、モルディヴは1887年からイギリスの保護国となり、英領セイロンを通じて統治されました。

 ムハンマド・イマードゥッディーン6世は、異母弟のムハンマド・イマードゥッディーン5世が即位後わずか5か月で強制的に退位させられたことに伴い、王位に就きました。これは、ムハンマド・イマードゥッディーン5世が正当な後継者ではないという訴えがあり、セイロン総督がそれを認めたため退位させられることになったためです。

I Love Maldives - Former King of Maldives, His Majesty...

 ムハンマド・イマードゥッディーン6世は、メッカ巡礼ののちにハッジ・イマードゥッディーンという名で知られるようになりました。彼は、ウルドゥー語アラビア語を流暢に話すことができ、教養のある人物でした。

 ムハンマド・イマードゥッディーン6世は、1902年にペルシャ領事アブドゥル・ラクマン・カミ・ベイの娘であるエジプト人シャリファ・ハニムと結婚する目的で、一時的に国を離れてエジプトに向かいましたが、その間に首都のマーレで革命が起こり失脚しました。王位は、ムハンマド・シャムスッディーン・イスカンデル3世が継ぎました。

Muhammad Shamsuddeen III - Wikipedia

 ムハンマド・イマードゥッディーン6世は、エジプトのカイロにおいて1932年9月30日に63歳で亡くなりました。彼は、エジプトのカイロに埋葬されました。

 

 このコインの鑑定枚数は、PCGSでは2枚あり、Top popはMS64となります。NGCでは8枚あり、Top popはMS65となります。このコインは、モルディヴのコインとしてはさほど珍しいものではなく、フリマサイトで見つけることができると思います。私が気になっているのは、1719年発行の1ラリンビロン貨です。残念ながら、今のところ見かけたことはありません。

https://en.numista.com/catalogue/pieces117835.html

 

 今回の旅は、ここまでにしたいと思います。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました🙇‍♂️

 探求の旅は、まだまだ続きます🐪🌙